■すぺよん■
by暇博士さん

きゅうけつきぷれい

「〜〜〜」


もじもじ…


「〜〜〜〜ぅ!!」


もじもじもじ…


「姫さん、便所を我慢すると身体にわる……」

「違う!!」


瞬間、ヒロの義手がサトーの脳天に直撃した。




ヒロは大きな溜め息をついて、腕を捲って見せた。


「昨日の一晩で蚊に5ヶ所も刺されたんだ。 まったく、体中痒くてたまらん」


他にも…、とヒロが服の首襟を広げてみると、肩の首筋寄りの位置にも、刺された痕が一つ。

ちょっとせくしぃ。


「それは姫さんの血が美味いってことじゃねぇのか?」

「蚊に美味いと思われても嬉しくない」

「そっか………」


ふと、サトーは視線を天井に向けて、何か考え込み始めた。

ヒロの義手の直撃を受けても、かなり元気なようだ。



サトーは思考を終了した様子で、視線をヒロに戻した。

じーーっと見つめる。


「そっか…姫さんの血は美味いのか」

「……?……ッ?」


サトーの視線に、ヒロは頬赤らめつつ困惑。

その間に、少しずつサトーはヒロに接近。


そして次の瞬間、サトー凄まじい速さでヒロの後ろ側に回った。


「んじゃ、ちょっと味見を…」


首筋に…はむっ。


「〜〜〜!!??」


突然の出来事と首筋のヘンな感触に、ヒロはあたふた。



……ちうちう。



「〜〜〜〜!!!!!!??????」






……数分後。


「〜〜〜〜!!!!!!!」

「姫様落ち着いてーーーー!!! とりあえず炎を止めてください!!」

「落ち着け…!」



「なかなか……美味かった…ぜ……」

「ああもう!! 馬鹿はそこで焼け死んでろ!!」

「地獄に落ちろ…!」



そこには顔を炎のように真っ赤にして、そして両手から本当に炎を出して暴れているヒロ。

全身黒焦げになってるサトー。


…と、必死にヒロをなだめてるチクとザキフォンの姿があった。



一言後書き 吸ってるフリ…ですよ、一応。  



「佐々火さんに差し上げるわけですから、ちょっとらぶらぶで熱過ぎくらいが丁度いい!!
 …と思い至り、差し上げる次第でございます。」By暇博士さん

有難うございます。(平伏せ
ええもうパソの前でにやけながら頂きましたよ!
ちょっとあだるてぃーなのがいいですね!
姫さんの血はおいしいそうですよ。
サトーも黒こげになっても本望でしょうよ。
……痕付けたんかいな(何が
そして苦労人なチクとザキフォン……。がんばれ。
あんまり書くと暴走してヤバそうなのでこのへんで。
うぶい姫はやっぱりかわいいですね。


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