きゅうけつきぷれい |
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「〜〜〜」 もじもじ… 「〜〜〜〜ぅ!!」 もじもじもじ… 「姫さん、便所を我慢すると身体にわる……」 「違う!!」 瞬間、ヒロの義手がサトーの脳天に直撃した。 |
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ヒロは大きな溜め息をついて、腕を捲って見せた。 「昨日の一晩で蚊に5ヶ所も刺されたんだ。 まったく、体中痒くてたまらん」 他にも…、とヒロが服の首襟を広げてみると、肩の首筋寄りの位置にも、刺された痕が一つ。 ちょっとせくしぃ。 「それは姫さんの血が美味いってことじゃねぇのか?」 「蚊に美味いと思われても嬉しくない」 「そっか………」 ふと、サトーは視線を天井に向けて、何か考え込み始めた。 ヒロの義手の直撃を受けても、かなり元気なようだ。 |
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サトーは思考を終了した様子で、視線をヒロに戻した。 じーーっと見つめる。 「そっか…姫さんの血は美味いのか」 「……?……ッ?」 サトーの視線に、ヒロは頬赤らめつつ困惑。 その間に、少しずつサトーはヒロに接近。 そして次の瞬間、サトー凄まじい速さでヒロの後ろ側に回った。 「んじゃ、ちょっと味見を…」 首筋に…はむっ。 「〜〜〜!!??」 突然の出来事と首筋のヘンな感触に、ヒロはあたふた。 ……ちうちう。 「〜〜〜〜!!!!!!??????」 |
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……数分後。 「〜〜〜〜!!!!!!!」 「姫様落ち着いてーーーー!!! とりあえず炎を止めてください!!」 「落ち着け…!」 「なかなか……美味かった…ぜ……」 「ああもう!! 馬鹿はそこで焼け死んでろ!!」 「地獄に落ちろ…!」 そこには顔を炎のように真っ赤にして、そして両手から本当に炎を出して暴れているヒロ。 全身黒焦げになってるサトー。 …と、必死にヒロをなだめてるチクとザキフォンの姿があった。 |
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一言後書き | 吸ってるフリ…ですよ、一応。 |
「佐々火さんに差し上げるわけですから、ちょっとらぶらぶで熱過ぎくらいが丁度いい!! …と思い至り、差し上げる次第でございます。」By暇博士さん 有難うございます。(平伏せ ええもうパソの前でにやけながら頂きましたよ! ちょっとあだるてぃーなのがいいですね! 姫さんの血はおいしいそうですよ。 サトーも黒こげになっても本望でしょうよ。 ……痕付けたんかいな(何が そして苦労人なチクとザキフォン……。がんばれ。 あんまり書くと暴走してヤバそうなのでこのへんで。 うぶい姫はやっぱりかわいいですね。 |