ガレオン自由軍雑記






カシュルール
「おー帰ってきたぜ我が故郷!オレの可愛い美女達よあいたかったぜー♪」

ピロリ
「ったく、おっさんは何年たってもかわらねぇなぁ」

カシュ
「何言ってやがる、ピロリンよ。
 いい男ってぇのはな、いくつになってもいい男なんだぜ?
 特に俺様なんか歳を経て渋みが加わって更にいい男に…」

ピロリ
「だからピロリンじゃねぇって!!」

レット
「はいはい。じゃれあいは取りあえずそこまでにして。港につきましたよ。
 ほら、お迎えも来てる」


パロパロ「お帰りなさーい!」
リムリム「なさーい!」


─────────


パロ
「ピロリ、お帰りなさい」

ピロリ
「ああ、ただいま」

カシュ
「ひゅーひゅー♪相変わらず仲がいいねぇ♪」

レット
「親分…それじゃただのデバガメオヤジっすよ」

カシュ
「…さりげなーくキツイ事言うなお前」

レット
「そりゃ親分と何年もつきあってればなりますよ…(遠い目)」

リムリム
「おじちゃまー!」

カシュ
「お。」

リム
「おかえりなさい、おじちゃま!」

カシュ
「おー!リムちゃん、ちょっと海にでてた間にまた大きくなったなぁ!」リムを抱きあげ。

リム
「えへへへ〜v」

ピロリ
「おい、リムリム、なんで最初におっさんに『お帰りなさい』言うんだよ。
 普通オレじゃないのか?」

カシュ
「はっはっはっは。
 拗ねるな拗ねるなピロリン」

リム
「ピロリン〜」

ピロリ
「おっさんの真似なんかすんな!!
 てぇかおっさん、その呼び方やめろよ!リムリムのやつ、うつっちまうだろ!!」

カシュ
「別にいいじゃねぇか。なぁ?」

リム
「いいじゃねぇか〜♪」

ピロリ
「だぁからぁ!!」

カシュ
「ふ。大人げないぜ、ピロリンよ?」

ピロリ
「おっさんにいわれたかねぇよ!!」

リム
「おじちゃま、『おとなげない』ってなぁに?」

カシュ
「ん?それはだな…」

ピロリ
「だー!!おっさんは何もリムリムに教えるなー!」

パロ
「まぁまぁ、おちついて、ピロリ」

ピロリ
「お前、これが落ち付いていられるかよ!ただでさえ軽薄なおっさんなのに!」

パロ
「そうかしら?カシュルール様、結構いろいろ、リムリムの面倒見てくれるわよ?」

レット
「基本的に、女性には優しいですからねぇ」

ピロリ
「おっさん何かと一緒にいたらリムリムの教育上、絶対よくねぇぞ!」

パロ
「でもリムリム、カシュルール様と一緒にいてとてもたのしそうよ?」

ピロリ
「だからってなぁー!!」半泣き

リム
「…おとうさま、なんでないてるの?」

カシュ
「大人には色々事情があるのさリムちゃん」

リム
「ふーん?」

カシュ
「リムちゃんは大きくなったらどんな風になるのかねぇ」

リム
「おおきくなったら?」

カシュ
「ああ、きっとパロちゃんに似て美人さんに育つだろうなぁ」

リム
「うん!リムリム、おおきくなったらおかあさまみたいになるー!」

カシュ
「うんうん。将来楽しみだ」

リム
「ねぇねぇおじちゃま?」

カシュ
「うん?」

リム
「リムリムね、おおきくなって、おかあさまみたいになれたら、おじちゃまのおよめさんになるー!」

ピロリ
「んなっつ!!」

カシュ
「おー♪いいぞ。大歓迎だ」

リム
「わーい♪」

ピロリ
「おいおっさん!!!!」

カシュ
「ん?なんだ?」

ピロリ
「何勝手な事言ってんだよ!!誰がおっさんなんかのとこにリムリムをやるかってんだ!」

カシュ
「ピロリン…そりゃ、リムちゃんが決める事だ。
 いくら父親のお前でも娘の恋愛に関してとやかくいう資格はねぇもんだぜ?」

ピロリ
「なんだとー?!」

カシュ
「きっとあと20年…いやいや、15年もすりゃ、リムちゃんもパロちゃんみたく美人になるぞー。
 うん。本当に将来が楽しみだ」

ピロリ
「その頃にはおっさんいくつだよ!このロリコン!!」

カシュ
「愛に歳の差なんて関係ないんだぜ?」

ピロリ
「何が愛だー!!!」マジ切れ

カシュ
「おっと!あぶねぇあぶねぇ、はい、パロちゃん」リムを手渡し。

ピロリ
「逃げんなおっさん!」

カシュ
「はっはっはっは。そう怒るなピロリン」

ピロリ
「うがーっ!!!」

レット
「…まったく、親分ときたら…ピロリをからかうのが好きなんだから」

パロ
「ふふふふ。楽しそうですよねぇ」

レット
「ピロリも本気にとらないで軽く受け流すくらい出来なきゃねぇ」

パロ
「でもそういう真っ直ぐなところがいいんですのよ」

レット
「ははは、確かに。
 さて、しばらくは戻ってこないだろうから、ちょっと何か食べますか。
 リムちゃん、苺ショートとチョコレートシフォンと、どっちがいい?」

リム
「えっとね、いちご!」

レット
「ショートケーキの方だね。パロちゃんは?」

パロ
「じゃあチョコをいただけますか?」

レット
「了解。ついでに航海途中で仕入れた珍しい茶も入れようかね」

パロ
「レット様のつくるお菓子って本当に美味しいから困ってしまいます」

リム
「レットおじちゃまのつくるおかしだいすきー!」

レット
「昔から色々子供達に作ってあげてるからねぇ。いろんな子がいるから色々覚えるもんだよ」

カシュ
「おいレット!俺の分もとっとけよなぁ!!」

レット
「へいへい。わかってますって!
 ブランデーのたっぷりはいったフルーツケーキがありますよ!」

ピロリ
「あ、レット、オレのもなー!ってぇかまちやがれおっさん!!」

カシュ
「こっちだこっちだ!はっはっはっ」





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ヴァラノワで登場したリムリムの出身がディアルゴ諸島。
そうしてリムリムの両親はピロリとパロパロで。
ちなみにヴァラノワは1048年。リムリムは13歳。てことは1035年に産まれてるわけで。
………ちょっと両親の年齢にかなり無理があるんじゃないだろうかという突っ込みはこの際おいといて(マテ

結局ピロリとパロパロはノリアスの森の故郷には帰らず、カシュルール海賊団に居ついたわけで。
カシュルールってば何だかんだいって子供の面倒見がいいよなーと思った時に思い付いた代物です。
さり気にカシュリム。ご、ごめんなさいー!!!!
ピロリの言葉じゃないが、カシュルール幾つだ(滅
いやでもなんていうか、こう、ねぇ?
成熟した大人の女性が大好きな軟派男が年下の純真真っ直ぐな娘さんにやられるというのが、何と言うかこう………ツボってしまって。
ごめんなさいごめんなさい(平伏せ

それにリムリムの将来の夢が『お嫁さん』なんですよ!!
絶対、こういうやり取りがあったとおもいます。

何というかこう、ほのぼのといてほしいなぁと思います。


03/09/19