深く閉ざされた

冷たい

氷の寝台

 其処で消える事無く

かすかに燃えつづける炎。


 わたしは

ただ

 その記憶を留めるのみ。



 わたしの知る、炎のことを。

 その側にいた、風や土や水のことを。





▼こおりのきおく▼